Morioka-sao 石澤和竿毛鈎工房 竹イメージ画像

竿ができるまで

竹の採取
晒し(天日干し)
竹が水を吸い上げなくなる秋の彼岸以降に、県内の竹林で篠竹と呼ばれる2~3年物の竹を採取する。
採取した竹を翌年の3月上旬まで晒してから、更に3年以上室内で陰干しする。その後、火であぶって竹の油を抜く。
木地組
木地合わせ
竹の選別。
太さをノギスで測り、固さなどを見て生地組みをする。
息抜き
火入れ
荒矯め
竹の破損を防ぐため、中の節に小さな穴を開ける。
強度を増すために火鉢であぶり、水分や油を抜く。
同時に矯め木で竹の曲がりを矯正する。
コミ合わせ
全体の調子を見る
剣先やヤスリを使ってコミ(竿の継ぎ口)をつくる。
その際、コミが割れないように外側に糸を巻いて補強する。
一度竿を継いで全体の調子を見る。
絹糸捲き
手動糸巻き器を使用して、竿を継ぐ部分などに絹糸を巻く。
生漆塗り
竿に巻いた絹糸に生漆を塗り、竹と糸を接着する。
塗り
細工を施す
【一色塗り】
絹糸を巻いたところに漆を塗る(下塗り、中塗り、上塗り)。
【色漆塗り・螺鈿・梨子地塗り】
好みに応じて色の違う漆を混ぜてから研ぎ出したり、螺鈿や梨子地塗りに施す。
【樺】桜の皮を巻く。
乾燥
中間火入れ
矯め
湿気のある場所で漆をゆっくりと乾燥させ、乾いた後に再び火であぶり、
竿の曲がりを直す。
摺り漆
上矯め
竿全体に漆を擦り込み、すぐに拭き取る。
この作業を数十回繰り返してツヤを出す。
仕上げの矯めを行い、曲がりを直す。
完成